国内第Ⅲ相試験(3001-JA)[NATSUZORA trial]:
MTX非併用
無作為化非盲検多施設共同試験
一部承認された用法及び用量外の成績が含まれるデータですが、本試験は申請資料として評価されているため掲載しています。
ナノゾラ80mgを投与された群は、承認外の用法及び用量のため、有効性データから削除しています。
社内資料:第Ⅲ相試験(3001-JA)(承認時評価資料)
(本研究は大正製薬株式会社の資金により行われた。)
安全性:副作用の発現状況[~治験終了時]
副作用発現率はナノゾラ30mg群39.4%(37/94例)、ナノゾラ80mg群50.0%(23/46例)であり、主な副作用はナノゾラ30mg群で上咽頭炎8.5%(8/94例)、細胞マーカー増加3.2%(3/94例)、ナノゾラ80mg群で上咽頭炎13.0%(6/46例)、気管支炎、副鼻腔炎、血中コレステロール増加各4.3%(2/46例)であった。重篤な副作用は、ナノゾラ30mg群の5例[肺腺癌/放線菌性肺感染、多形紅斑、サルコイドーシス(投与中止)、間質性肺疾患(投与中止)、肺臓炎(投与中止)]、ナノゾラ80mg群の2例[蜂巣炎(投与中止)、ループス様症候群(投与中止)]であった。重篤例以外で投与中止に至った副作用は、ナノゾラ30mg群の4例(間質性肺疾患、B型肝炎DNA測定陽性、膿疱性乾癬、乾癬様皮膚炎)、ナノゾラ80mg群の1例(口内炎)であった。死亡に至った副作用は認められなかった。
ACR20改善率の推移[~52週時]
DAS28-ESR
CDAI
免疫原性
ADA(抗薬物抗体):抗オゾラリズマブ抗体
治験終了時までのADA評価の結果、ナノゾラ投与後にADA陽性となった患者(ADA陽転)または抗体価が増加した患者(ADA抗体価増加)の評価可能例数に対する割合は、ナノゾラ30mg群で46.8%(44/94例)であった。
NAb(中和抗体):抗オゾラリズマブ中和抗体
治験終了時までにNAb評価が一時点でも陽性であった患者(NAb陽性)の評価可能例数に対する割合は、ナノゾラ30mg群で27.7%(26/94例)であった。
なお、ADA陰性または抗体価が増加しなかった患者はNAb陰性とした。
試験概要
目的 | : | メトトレキサート(MTX)非併用の関節リウマチ患者を対象に、ナノゾラ30mgまたは80mgを4週間隔で皮下投与したときの安全性、有効性および薬物動態を検討する。 | |
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対象 | : | MTX非併用の関節リウマチ患者※140例 ※MTXを含むcsDMARDsで効果不十分または不耐容な関節リウマチ患者 |
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試験デザイン | : | 無作為化非盲検多施設共同試験 | |
方法 | : | ナノゾラ30mgまたは80mgを4週間隔で52週間、計13回皮下投与した。治験期間は観察期4週間、治療期56週間を合わせて最大60週間とした。MTXを除くcsDMARDsによる治療は、治療期間中に用量を変更しないことで併用可能とした。 | |
評価項目 | : | [安全性] | 副作用など |
[有効性] | ACR20改善率*1 、DAS28-ESR*2 、CDAI*2など | ||
[免疫原性] | 血漿中ADA、血漿中NAb(血漿中ADAが陽性の場合のみ検出試験を実施) | ||
解析計画 | : | 24週時のデータカットオフ後に中間解析を実施した。 ACR20/50/70改善率は薬剤群別に頻度集計を行い、その他の評価項目は薬剤群別に基本統計量を算出した。また、DAS28-ESR、CDAIについて寛解基準に従って薬剤群別に頻度集計を行うとともに寛解達成率を算出した。 |
*1:投与開始1週時、4週時、以降4週ごとに52週時まで評価を行った。
*2:投与開始時、1週時、4週時、以降4週ごとに52週時まで評価を行った。
6. 用法及び用量
- 通常、成人にはオゾラリズマブ(遺伝子組換え)として1回30mgを4週間の間隔で皮下投与する。